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ニューヨークで初めてお住まいを探す方が、一番驚くのは、部屋に洗濯機が

ないということです。家賃が、三千ドル、四千ドルする部屋、つまり、日本では、

約三十万円、四十万円する部屋に洗濯機がないとは、まず絶対に考えられない

からです。高級ホテルのようなロビー、スイミングプールに、ヨガルームがあるのに、部屋に

洗濯機がないなんて?

 ある調査によれば、マンハッタンで、今、賃貸と売買のマーケットに出ている

部屋の20パーセントにしか、洗濯機がついていないとのこと。アメリカ人は、

洗濯物を持って、エレベーターに乗って、地下まで行っても、面倒くさくないのかしら。

真のニューヨーカーになるには、洗濯機のない生活に慣れなければならないのでしょうか。

日本人が疑問を持つのは当然です。

 ところが、最近になって、とうとう、アメリカ人も、部屋に洗濯機にある利便性に

気づき始めました。新築の賃貸ビルやコンドミニアムは、多くが洗濯機と乾燥機を

部屋に備えるようになりました。売買においては、洗濯機が部屋にあるだけで、

売却価格が、5パーセント上がるとさえ言われるようになりました。既存のビルでも、

洗濯機の設置を許可するルールに変更する傾向が見られるようになりました。

 多くのニューヨーカーがしているように、地下の洗濯室へ通って、暮らすのか、

日本式の洗濯機付の部屋を選ぶのか。洗濯室の良さは、ニューヨーカーの生活を垣間見るのに、

絶好の機会であること。洗濯を待っている間に、“中古家具売ります”や、“ドッグシッター

します”などの、張り紙広告を見たり。英会話の練習を兼ねて、赤ちゃん連れのお母さんに話

しかけて、赤ちゃん情報を入手したり。これも、ひとつのマンハッタン生活のあり方です。で

も、やっぱり、洗濯機は部屋にあった方がという方は、不動産営業員にその旨を伝えれば、探

してもらえます。洗濯機なしを、外国で暮らす醍醐味と考えるのか、でも、便利な方が。

それは、あなたの個性次第ということになりましょうか。(住友不動産販売ニューヨーク 荻田 由美)

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